減塩神話の間違い
海の中には陸上のすべての養分、要素が入っています。塩は海のエキス、大地のエキスなのです。現在、塩の中には、100種類以上のミネラルが発見されています。実は、人間の体液である血液や羊水の持つミネラルの構成比率が海水の持つミネラルの比率とほとんど同じということが分かっています。塩はミネラルの宝庫であり王様なのです。その人体に不可欠な塩を、なぜ減塩することになったのか、分かりやすく簡単にお話いたします。
1971年12月、「塩業近代化臨時措置法」が施行されました。全国に25あった塩田企業に当時のお金で180億という補償金が支払われ、全面廃止となったのです。その塩田跡にイオン交換膜製塩工場が誕生しました。それが、専売公社で売られていた(現在も売られています)塩化ナトリウム99%以上の塩でない化学塩なのです。ミネラル成分は皆無と言ってよいでしょう。また製造効率を上げるために塩酸を使用した化合物であり、本来、塩と塩化ナトリウムは別物なのだということを認識していただきたいのです。味も刺すような辛さだけで、まろやかさもコクもありません。また、水にもなかなか溶けません。水に溶けない物は体内でも溶けず、結石となり人体に悪い影響を与えます。その上、化学塩は、高血圧・胃がん・肝・腎疾患などの原因(他にも多くの害あり)にもなり、化学塩に限っては減塩神話は正しいということになります。皆様は、お医者様の口から「減塩しなさい」ということを聞いたことはあるでしょうが、自然塩と化学塩の違いを教えていただいたことがありますか。私は有りません。これが減塩になった理由です。
しかし、私は化学塩の摂り過ぎというよりも、化学塩しかなかったために、体内に必要不可欠な本当の自然塩を摂れなかったという塩不足が問題だと思っています。先程挙げた高血圧や胃がんなども実は、塩不足が問題であり、万病の元になっているのです。いくら栄養ばかり摂っても、ミネラルが不足するとホルモンも酵素も神経伝達も内臓も正常に機能しません。そのミネラルの宝庫・王様が塩だったのです。人間にとって、なくてはならない、とても重要なものなのです。妊婦さんのお腹の羊水も太古の海水と同じだそうです。私たちはその中から出てきたのです。体が弱った時には生理食塩水(点滴)で元気になります。昔の日本人は、塩の浄化力、殺菌力、保存力を生かし、味噌・醤油・梅干・漬物など世界に誇れる優れた食品をつくり、魔を祓い、汚れを清め、生活の多様な場面で活用してきました。人間は塩なしでは生きていけません。
これから、わたしたちが考えなければならないのは、「減塩」ではなく「減糖」です。
次回は砂糖の害について、お話いたします。

甘い(砂糖)という漢字・・・落とし穴を表しています。出て来れないように中ぶたまでしてあるようです。 甘い人生も そうですね。
辛い(塩)という漢字・・・幸せという中にあります。辛い人生は為になることが多いですよね。
          それでは、また・・・。