食品添加物について

最近、町に“自然食品”という言葉を見かけるようになりました。しかし、よくよく考えて見ると自然食品という言葉は、何かおかしいと感じるのは私だけでしょうか。食品は自然なものが当たり前で、化学合成された不自然な食品の方がおかしいはずです。なのに、自然食品とわざわざ表示し、なぜか物珍しい感じがするのはなぜでしょう。実際に私は、自然食品の店を営んでいますが、特別な、贅沢品のように思われるのは本当に不思議です。
私たちの感覚がおかしくなったのは、1960年ごろからの石油による高度経済成長にあると思います。飛行機・自動車・鉄道・船舶など石油を大量に消費し、いろいろな物に使い始めました。それが信じられないことに、なんと食品や薬に使用され始めたのです。それが、食品添加物の中の指定添加物といいます。指定添加物というと聞きは良いですが、石油化学合成添加物のことです。(食品の裏に、そのように書いてあったらイヤですよね。)
食品添加物は大きく石油系と天然系の2つに分けられます。現在わが国の石油系添加物は、約350種類、認可されています。驚くことにアメリカ140、イギリス14、北欧0だそうです。外国では、危険だから認可しませんと言う物を堂々と使用している世界ダントツの国なのです。しかも、1種類の添加物ならともかく、1日にいろいろな食品に入れて何種類という添加物を摂取している複合汚染の害をほとんど考えていません。また複合摂取によって、体内でさらに危険な物質に変化するという報告もなされています。もうそろそろ40年摂り続けました。そして今までになかった病気が数多く出てきました。そしてこれからもさらに摂り続けるのです。いつになったら目が覚めるのでしょう。
諸外国の考え方は、危険か安全かはっきりしないようなものは認可できません。という考え方です。日本は、危険か安全かはっきりしなければ規制できないという恐ろしい考え方です。また、システム的な日本政府の間違いは、添加物の調査データーを製造者(申請者)にさせているところにあると思います。いい例が最近、社会保険庁の問題がありましたが、財務調査機関が社会保険庁の内部にあるそうです。世界でどの国をみてもそんな国は日本だけなのです。添加物の問題も含めて、全て第三者機関にさせるべきですね。
考え方も政治も根本から変えない限り、経済成長・立場・しがらみだけに心をとらわれ、一番大切な子供たちの心と健康を忘れ、日本は滅亡への一途を辿ることになるでしょう。
今、日本中の女性の皆さんが賢くならなければならないのです。化学合成された食品や農薬や化学肥料を使用した野菜、抗生物質やホルモン剤を使用した肉や卵、養殖の魚など絶対に買いませんといえば店も置きません。皆様が並んででも買うから、店も置くのです。売れるから置くのです。心ある農家の方が手塩にかけて育てたものは、いくらか高いのは当たり前です。化学の力を使うと、早く、安く、大量にできるのです。安いということは何かあると思うべきです。病気野菜と有機(元気)野菜、28円しか違いません。この28円をケチって病気になって結局、医療費に高いお金がかかるのです。肉やカニやエビには何千、何万円と出すのに、私たちに欠かせない良質な血や肉や骨をつくる野菜のなぜ28円をケチるのでしょう。10袋買っても280円。280円のチョコレートは簡単に買います。バックや服や靴や化粧にはお金をかけても、子供の身体は気になりませんか?もっと目線を変えることが大切ではないでしょうか。ただ便利さだけを追った化学合成食品は、心と体の健康の悪化という大きな犠牲のもとに成り立っています。その代表的な疾患がアトピー性皮膚炎だと思います。アトピーは、体内に入った石油化学合成物質の毒素が体外(皮膚)に噴き出した姿なのです。よく、経皮毒の方が怖いもので、口から入れるものは肝臓などの浄化装置があるから、そうでもないなどと広めているシステム販売団体がありますが、化学合成されたものは、自然界では分解できずに蓄積されてしまうのです。土の中のビニールやプラスティックなどを見れば分解されないことがよくわかります。体内も自然界なのです。経口毒も経皮毒も同じように怖いものです。また、いくらステロイド(これまた化学物質)で治療しても治るはずもありません。化学物質を出そうとしているのに、また入れるわけですから・・・。しかも、肝臓や腎臓に悪影響があることもわかっています。
石油化学合成物質を断たない限り、アトピーは治らないということなのです。
それでは、実際にどんなものがあるのでしょう。知っておくと、商品を購入する時に裏の成分表を見れば判りやすいと思います。よく使われていて、毒性の強い危険なものをいくつか挙げてみましょう。


 甘味料・・・サッカリン(ナトリウム)・アスパルテーム・ステビア・ソルビトール
 着色料・・・食用赤・黄・青・緑など・タール系着色料など多数
 保存料・・・ソルビン酸・パラオキシ安息香酸
 防カビ剤・・OPP・オルトフェニルフェノール・TBZ・DP・ピロ亜硫酸・ビフェニル
 発色剤・・・硝酸カリウム・硝酸ナトリウム・亜硝酸ナトリウム
 酸化防止剤・EDTA・BHT・二酸化硫黄・BHA・プロピル
 乳化剤・・・アルギン酸プロピレングリコールエステル・ショ糖脂肪酸エステル
など他に、PH調整剤、固結防止剤、漂白剤、膨張剤など多数あります。

色のきれいなものがよいでしょうか。
長持ちし、腐らないものがよいでしょうか。
大量に生産され、安いものがよいでしょうか。
世の中は、政治、経済における権力者のエゴ、都合によって動かされています。また、法律や規制も消費者より、製造・生産者側を優先に、また法律をつくる人たちが有利になるよう作られています。今それが少しずつ暴かれはじめています。マスコミ・政治家・官僚・白い巨塔の権力者たちに振り回されず、何が正しくて何が間違いなのか、よく見極める目を養わなければなりません。
人類が生き延びていく上で、最も大切なことは種の保存であり、同時に子供たちの育成です。日本は少子化が進み、その少ない子供たちが脳障害・精神障害・内臓障害などを起こし、これまでに無かったような現象(病気・犯罪など)が次々と起こっています。
石油化学合成物質は、私たちの子供たちを、気づかないうちに少しずつ確実に破壊していきます。
教育も本来あるべき姿からかけ離れてしまい、学力低下ばかりを国やマスコミは報道します。今、子供たちは、大人たちのエゴによって、ほとんどが身も心も病気の状態なのです。いくら躾や教育をしても気持ちが前へ出ないのです。まず、食を正す。食を正せば学力も精神も自ずと向上します。勉強は嫌いでもしなければならないという強い心が芽生え、正しく生きようとする美しい心が芽生えるのです。食という字は人を良くすると書きます。私は、人だけではなく、家の屋根にも見えます。家庭を良くするということです。

今からでも遅くありません。心身共に健全で、心豊かな子供たちを世に送り出そうではありませんか。
まず、食から・・・そして最も重要な心へ・・・。

次回はもう一つの恐怖 電磁波について